女性にとって酒さによる赤ら顔は深刻な悩み。しかし、決定的な治療手段が無く、深刻さは増すばかりです。ここでは多くの方から頂いた酒さについての声を掲載します。ご参考になれば幸いです。

酒さによる赤ら顔の治し方 〜 体験者たちからの寄稿集

酒さ

酒さの原因と症状

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・酒さってなに?

あまり聞きなれない、酒さ(しゅさ)という言葉。 日本ではお医者さんの間でも情報が少なく、現時点では原因も特定されていない病気です。 2011年度の調査で国内患者数は1,000人となっていますがこれは病院で治療を受けている方の数で、自分で酒さと気付いていない方も多くおられるかもしれません。 酒さの症状と、考えられる原因について調べていきます。

酒さの症状

第1度(紅斑性酒さ):

顔の中心部、鼻・頬・眉間や口の周りなどが赤くなり、いわゆる「赤ら顔」となります。酒さ、と呼ばれるのはこのお酒に酔ったような顔色のためです。 やがて赤みのある部分に火照りや痒みが出てきたり、洗顔後などにヒリヒリする感じが出てきたりします。 この段階では、日焼けやアレルギーにも見えるので、気づかない場合も少なくありません。

第2度(酒さ性ざ瘡):

赤みが継続するようになり、増殖した毛細血管が細かい糸くずのように見える事があります。 皮脂腺も増殖するため、皮脂がたくさん分泌されるようになり赤みのある部分にニキビのような丘疹ができたり膿を持ったりします。 血流の問題から偏頭痛が見られることも少なくありません。

第3度(腫瘤・鼻瘤):

男性より女性の方が罹患者の多い酒さですが、男性が罹患した場合に多く見られるのが腫瘤・鼻瘤です。毛穴の開大、皮膚の隆起や結節が起きてきます。 この段階になると、手術での治療が必要となってきます。 通常は1度から3度へと進行しますが、第4度として(眼型)も挙げられます。 これは目の周囲の腫脹や結膜炎、角膜炎などの併発を指します。 酒さは初期症状が軽いため見過ごされがちですが、長い時間をかけて悪化する、慢性疾患で、完治は難しいと言われる病気なのです。 では、この病気の原因は一体何なのでしょうか。

2.酒さの原因

酒さの原因は現時点では特定されていませんが、複数の要因が絡んでいるのではない かとされています。その要因には、 ・冷・熱による刺激 ・紫外線 ・ストレス ・微生物や寄生虫 ・遺伝(46%) 医学誌『JAMA Dermatology』2015年8月26日号(オンライン版)掲載 ・ピロリ菌 ・腸内細菌の異常 ・免疫機能の低下 などが挙げられます。いずれか一つではなく、要因が重なって発病するとみられています。30代から60代にかかる人が多い事も特徴です。 ※酒さに似た症状を起こすものに酒さ様皮膚炎があり、これは長期のステロイド剤使用の副作用であるためステロイド剤の使用をやめると解消します。但しやめても治らない人も多く、この場合もともと酒さの体質を持っていると考えられています。

3.酒さの症状が起きる仕組み

酒さの場合、毛細血管症や赤面との大きな違いは皮脂腺の増殖です。 皮脂腺の増殖に伴い栄養を補給するための毛細血管も増殖するため、顔が赤くなったように見えます。なぜ皮脂腺が増殖するかは今のところ分かっていません。 私たちの体内には、皮膚直下の毛細血管やリンパ管の周りに炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持つマスト細胞と呼ばれる細胞があり、このマスト細胞が危険や異常を察知して信号を出す事により、攻撃(炎症)反応が始まります。 毛細血管が拡張し、この毛細血管から白血球を含む血漿成分が肌組織内に漏出され、侵入物を無害化するのです。 この異物侵入察知と炎症を起こす回数が増えると、その部位のマスト細胞は侵入物に対して見境なく反応し、強い信号を出すようになります。 最近の研究では、ニキビダニ(デモデックス)がこの反応の原因になっている可能性が指摘されています。 ニキビダニの増殖に伴うアレルギー反応やダニが伴う細菌によってマスト細胞が信号を出し、炎症が引き起こされる可能性がある、というものです。 ニキビダニはほぼ全ての人の、主に顔に生息しています。通常は一つの毛穴に2~3匹ほど生息し、余分な皮脂を食べてくれるいわゆる共存の関係ですが、 酒さの場合、皮脂腺増殖により分泌が増えるため通常より多くのニキビダニが生息する事が確認されています。 炎症反応が続くと、肌の防衛反応としてターンオーバーが早まり、表皮細胞が未熟化して行きます。表皮が未熟になるとバリア層の能力が低下して炎症が進行 するため、腫れや熱、痛みなどが起きてきます。 皮脂腺の分泌増加による炎症ニキビや丘疹、膿腫もできるようになります。 欧米では酒さの研究が進められており薬も開発されていますが、海外の酒さ治療薬は日本では未認可のため、日本の病院では処方されません。 腫れや丘疹、膿疱などの症状に対しニキビ治療とほぼ同じ外用薬を処方されるようです。

4.症状の沈静化をはかる

ではどのように対処すれば、症状を抑える事ができるのでしょうか。 酒さの場合、様々な炎症の起きやすい敏感肌になっていると考えて日常生活管理とスキンケアを行う必要があります。 沈静化させるポイントとして、下記が考えられます。

刺激物(化粧品成分、紫外線、香辛料)や侵入物(雑菌・ウイルス・汚れ等)を避ける

・普段使う化粧品ではヒリヒリ感じる人が多く、症状を悪化させかねません。 アトピーの方向けの化粧品が良いようです。紫外線は日焼け止めなどでしっかり防ぐ事が必要です。

熱(冷・熱)の刺激を避ける

・冷たい刺激はもちろん、お風呂も40度以上になると肌が刺激され、症状が悪化します。39度以下で入浴・洗顔しましょう。

・メイクブラシ・パフ・髪の毛先などの刺激

・健康的な肌には何でもない刺激ですが、肌が過敏になっているため毛先が触れるだけでも過剰反応を起こす事例も多くあります。

ピロリ菌の除菌

・ピロリ菌保有者で酒さの症状がある場合、除菌すると酒さの症状も改善したという事例が見られます。ピロリ菌は胃がんの原因とも言われているので疑わしい場合はぜひ検査と除菌を。

ストレスの軽減

・ストレスを避けるとともに、規則正しい生活を心掛ける。 上記以外にも、腸内環境を整えると改善した、などの事例もあり個人により要因が異なるため、自分に合う方法を見つける事が改善の最短の道と言えそうです。マスト細胞を反応させる原因と反応し始める限度を探り、それに気を付けて生活していけば、マスト細胞も安定する環境となります。マスト細胞の安定は、症状の安定にもつながるのです。

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