女性にとって酒さによる赤ら顔は深刻な悩み。しかし、決定的な治療手段が無く、深刻さは増すばかりです。ここでは多くの方から頂いた酒さについての声を掲載します。ご参考になれば幸いです。

酒さによる赤ら顔の治し方 〜 体験者たちからの寄稿集

酒さ

カルグルトの成分は酒さの症状改善の特許を有しています

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酒さというのはあまり聞き慣れない病名ですが、酒皶(しゅさ)がもともとの感じでお酒を飲んだような赤い顔になることが初期症状である病気の名前です。

【酒さの進行段階】

酒さ前駆期

患者が驚くほど顔が赤くなります。ときにはチクチクするような感じがあります。  

血管期

顔面にたくさんの毛細血管が広がったような紅斑(こうはん:皮膚にできる赤い斑点。指で押すと色が薄くなります)や浮腫(ふしゅ:はれ)ができます。 炎症期:無菌性の丘疹(きゅうしん:皮膚が針の頭ぐらいに盛り上がったもの。)やニキビのようなものができます。 進行期;鼻が変形するような過形成(かけいせい:正常以上に組織の形成が発生することです)  

【酒さの一般的な治療】

酒さの原因に関しては不明です。しかし、酒さの誘因はいくつか分かっているのでそれを避けることが一般的な治療となります。炎症にはステロイドの代わりにではなく経口抗菌薬やアゼライン酸が用いられることが多くなっています。これはステロイド剤が酒さの誘因になるからです。

酒さの誘因

・日光による日焼け ・精神的ストレス ・寒暖差 ・飲酒 ・香辛料 ・化粧品 ・ステロイド剤の長期使用  

【カルグルトとは】

カルグルトは腸の調子をととのえるための健康食品です。ルイスヴァージウエルネス株式会社が販売しています。 カルグルトの成分は乳酸菌抽出物LFK、ビフィズス菌ビースリー(森永乳業)、ラブレ菌、ガセリ菌、ラクリス-S(三菱化学フーズ)です。 主要成分以外にブドウ糖、増粘多糖類(ぞうねんたとうるい:粘度を増やすための食品添加剤の一種)、酸味料、香料、甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、ネオチーム)が含まれています。  

【カルグルトの特徴】

ニールセンらの研究によると人の腸内細菌叢には主食の種類や環境によって肉食型(バクテロイデスタイプ)、穀物食型(プレボテラタイプ)とその中間であるルミノコッカスタイプに分かれます。(Enterotypes of the human gut microbiome. Nature 473,174-180、doi: 10.1038/nature09944) それぞれの善玉菌、悪玉菌には差があります。善玉菌を増やすにはそのタイプにあった方法を選択して配合を決めたものがカルグルトです。 カルグルトの特徴は乳酸菌抽出物LFKが含まれていることです。ニチニチ製薬株式会社が開発した食品素材で、善玉菌の餌になって腸内細菌叢のバランスをよくします。 動物実験では餌として働くだけではなく、腸管免疫の活性化を促すことが明らかになっています。  

【酒さとカルグルト】

カルグルトの成分である乳酸菌抽出物LFKは酒さ治療剤として特許を取っています。(特許第2944662号)特許の裏付けとなったデータはミノサイクリンで治療しても効果が見られなかった酒さの患者さんでのデータです。 患者さんの数は15例で、28日間乳酸菌抽出物LFKを28日間飲んでもらった結果、改善率は67%(著効2例、有効4例、やや有効4例)、変化なしは5例(33%)、悪化例はありませんでした。 この実験データは文献には公開されていません。そのため、医薬品や特定保健用食品(トクホ)として酒さの人の症状改善を宣伝することはできません。 口コミなどで特許の効能から酒さに対する効果を期待してカルグルトを飲んでいる人もいるようです。 2000年から2007年にかけてアレルギー学会などで、動物実験の結果がたくさん報告されています。酒さの他には花粉症にたいする臨床試験も行われています。 それ以降に関してはC型肝炎や喘息の基礎実験や疲労回復や抗酸化能に対する健康成人に対する効果を見た文献が学会発表されています。  

【まとめ】

カルグルトは日本人の腸内細菌叢にあった補助食品です。一般的な乳酸菌製剤と同様の力を持っていると考えられます。 カルグルトの成分の一つである乳酸菌抽出物LFKは酒さ治療薬としての特許を有していますが、開発はそれ以上進んでいません。理由としては酒さの患者さんが少なく、厚生労働省の認可が必要な医薬品やトクホとして開発するためには膨大な費用がかかることからと推定できます。 酒さの効果に関しては特許のデータがありますが、これを信じて試すには少し勇気が必要です。免疫活性化によって酒さに対する効果を期待する臨床データ(ミノサイクリンが聞かなくなった患者は抗炎症剤を追加しても効果が期待できないので、他の作用機序を持っているものを使用する必要があります。)も15例と例数が少なくエビデンスとしては弱いものです。 しかし、エビデンスというものは統計的なエビデンスであって患者1人1人に取っては効果があるかないかだけですので、腸を整える効果を期待して服用したら酒さも軽くなったという程度の期待で飲むぐらいでとどめておくのが賢明と思います。

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