レーザー治療はあとできっと後悔する
わたしの母は、40歳のころに頬にイボができたことがあり、そのときレーザー治療を受けています。施術直後は焼けただれたようになったものの、1週間程度で跡形もなくきれいになったそうです。
その母の顔は、いまでは突っ張ったようなテカテカの、いわゆる成型顔です。レーザー手術から10年ほど経ち、50代に入ったころから徐々に肌が突っ張るようになり、ビニール人形のような頬の肌はもう元に戻ることはありません。
誰もが知っているレーザー治療の原理
レーザーは、単純に言うと「熱線」です。脱毛でもよく使われるので、このような図を見たことがある方が多いと思います。
照射されたレーザー光は、毛根のメラミンに吸収され、ここで高温を発します。その結果、毛根の細胞が死滅し、毛が抜けるとともに、その場所では細胞が死んでしまっているために、もう毛が生えてこないというのがレーザー脱毛の原理です。
これで、もうおわかりかと思います。レーザーは母の頬に発生したイボを細胞ごと死滅させてしまったので、イボ自体は消えたのですが、頬の毛母細胞を含め、その他の皮膚組織まで殺してしまったために、母の顔は毛穴を失って、ツルツルのテカテカになってしまったのです。このような結果を目の当たりにしていたわたしは、酒さによる赤ら顔に悩みながらも、「レーザー治療だけには手を出さない」と決めていました。
もちろん、レーザー治療は即効性があります。酒さの赤ら顔にも効果があるかもしれません。でも、その原理は顔の細胞を殺すことにある以上、一過的な効果でしかないのです。
レーザー治療はシミを発生させるリスクが
これはよく聞く話ですよね。顔のシミを取るためにレーザー治療をしたのに、かえってシミがひどくなったと言うのは非常に多い失敗例です。結局、レーザーは皮下の色素に吸収されることで熱を発生し、その熱で細胞を焼死させるため、人によって皮下の色素が違う以上、その強度を調整するのは医師の勘に頼ることになります。
酒さの場合どうでしょう?そもそも、赤ら顔なので人より色素が多い状態です。このため、普通の人より弱いレーザーにしなくてはならないのですが、酒さでの顔の赤さは人によって千差万別です。色が濃ければレーザーを弱くしなくてはなりませんし、薄ければその分強くしなくては必要な熱が発生しません。
ここで厄介なのが、光の吸収は、人の目で見た濃度とは異なるということです。黄色に近いルビーレーザー、赤に近いダイオードレーザー。それぞれの色を照射された肌の細胞が吸収することで温度が上がり、シミなどの色素が分解されるわけですが、目で見ただけでは黄色が吸収される肌色か、赤が吸収される肌色かは見分けがつきません。ましてや酒さの赤ら顔は普通の肌の色味とは全く異なります。結局は医師の感覚に依存するために失敗が後を絶たないわけです。
レーザー治療を避けたことで時間はかかりましたが
こういった理由でわたしはレーザー治療は避けました。その結果、とても時間はかかりましたが、いまのわたしの頬はこんな感じに復活しています。
化粧水での外側からのケアと、サプリメントでの内側(体内)からのケアでここまで元に戻ってくれました。もし、レーザー治療で回復していたとしたら、わたしはいつ母のようなテカテカのプラスティックのような整形顔になるのかと不安でたまらなかったと思いますが、そんな心配は一切ありません。
苦しくてもレーザー治療だけはしないことをお勧めします。
医師も商売ですから、「レーザー治療は安全」と言いますが、ネットで調べれば、その失敗例は膨大な数が出てきます。訴訟にもなっていますが、敏腕弁護士が出てきて「レーザー治療との因果関係は証明できない」として敗訴するケースが多く、仮に勝訴しても、結局はお金が支払われるだけで、顔が元に戻ることはありません。
レーザー治療だけは絶対に避けるべきです。あとから後悔しても、失った肌の細胞は取り返せませんから。